Archive for 3月, 2014

知らないうちにおかしていた過ち3【知ってよかった】   no comments

Posted at 5:42 pm in 日々の事

その場を離れ、友達を呼び出して相談をしました。
彼女は私の話を聞きしばらく黙っていましたが「ねぇ。。。興信所って知ってる?」そう訊きました。
「探偵さん?探偵さんのことよね?」
「そうよ、探偵さん。その彼の素性を知ったらどう?何もなければ安心だし。。。」
自分がストーカーみたい。。。と自己嫌悪したことも思い出しました。
「アナタがさ、自分でそんなコトして自分を落とすことないと思うの。イヤでしょ?そんな自分が。。。」
たしかにそうです。
昨日からずっと彼のことを考えると不安でで不安で、そんな自分が何をするかワカラナイ、そんな気分にもなってきます。
「ちゃんとしたプロの人に頼んで、自分が無駄に傷つくことは避けたほうがいいと思うの。」
彼女がいうことはモットモなことです。
「でも、お高いんでしょ?お願いするのって。。。」
私は普通のOLですから、貯金は一般的な額程度しか持っていません。
「そこまでお高くはないし。。。私も離婚の時はお願いしたから。。。
お金の問題もあるけどね、はっきりさせたいことははっきりさせるがいいのよ。」

彼女から紹介された興信所へ、次の日出向き相談をしました。
「その程度のご相談ならば、日にちは余りかからないと思われます。」と興信所の方はお話し下さり、考えていたほどの金額ではありませんでした。
自分で調べようと思ったことなど、何もかもお話ししてしまうとつい涙が出ます。
「自分でしようなどと思ってはいけませんよ。
私たちはちゃんとした訓練も受けていますし、免許も持っています。
ご自分でなさると思わぬ違法行為を犯す可能性もありますし、何よりもご自分の心が傷ついてしまいます。」
その言葉が妙に響いて、また涙が出ました。

依頼してから数日後、「ご報告いたします。」とご連絡を頂きました。
私はその日の会社帰りに、興信所へ寄りました。
結果からお話しすると、彼は既婚者でした。
小さなお嬢さんもいました。

その場に泣き崩れる私を迷惑そうにすることもなく、担当した探偵さんは泣き止むのをずっと待っていてくれました。
「訴えるということも、出来なくはないと思います。」
そう言われて一瞬考えましたが、小さなお子さん、それも女の子。
そのことを考えると、それはしたくないと思いました。
ただただ「どうして私に近づいたのか、ホントに好きでいてくれたのか」そんな疑問ばかりが浮かんできます。
「それが訊きたいだけなのです。」そう私が言うと探偵さんは「本当は私が言うべきことではないんです。」そう前置きをされてお話下さいました。
「この男性は御養子でいらっしゃいますから、虐げられているフシはありました。
しかし、アナタと同じような女性、浮気相手は、アナタ一人ではありませんでした。
ここからはアナタ御自身がお決めになることですが、この方のお気持ちがどこにあったかを考えるよりもご自分を大切になさったほうがいいと、私は思います。」

興信所を出て街路樹の下に座ると、行き交う人の足元をずっと眺めていました。
腰から下がフワフワするような、虚脱した感じです。
知らないこととは言え、私は不倫をしていたの?彼は私にそれをさせていたの?

どのくらいの時間そこに座っていたのかわかりません。
そうして「気が済んだよ!」と私は男口調で言うと、彼のアドレスを着信拒否に設定しアドレスからも消しました。
「彼の本当のことを知ってよかったのか。知らなければまだ楽しい日々は続いたはず。。。」そう自分に問いかけました。
「いや、いいの。これでよかったの。人を傷つけずに済んだ。それに私はまた誰かに出会えるわ。」
早くて知って良かったんだと思います。
興信所へお願いしたのも、これでよかった。。。
だから私は、新しい出会いを見つける一歩を踏み出せるんですから。。。

余談になりますが、私は今少しだけ年下の塾講師の男性とお付き合いしています。
興信所を勧めてくれた友人からの紹介です。
彼は司法試験への合格を目指し頑張っている人です。
私は少しでも協力したいと彼に手料理で応援していますが、もっと上手くなりたいとお料理教室にも通いだしました。

Written by admin on 3月 10th, 2014

知らないうちにおかしていた過ち2【疑い】   no comments

Posted at 5:41 pm in 日々の事

「ああ。。。これ?」彼はいつもの優しい笑顔です。
「今日仕事であるマダムのところに行かなきゃならなくってね。
すぐ誘うって噂のある人だから、会社の女の子が『魔除けね』って指輪を貸してくれてたんだよ。
既婚者の男には興味がないマダムらしいからね。」
私を見つめ「君が心配するような事じゃないよ。」と言ってくれました。

バーを出て、当然次を誘われるだろうと思っていたのですが「今日は帰ろうね」と彼が言います。
「それじゃ、気をつけて帰るんだよ。」そう言って背を向け歩き出す彼に、え?なんで?と不満に思ってしまった私は「ねぇ!あなたの家に行きたい!」そう泣きながら叫んでしまいました。
走り寄って彼の背中に抱きつき「あなたの家に行きたいの!どこに住んでるのかも知らないだなんて、私不安なの!」
彼はカラダをこちらに向けると私の肩を抱いて「聞き分けがない子は嫌いだよ。」そう言うと「君は疲れているんだね。」とタクシーを止め私を入れると運転手さんにお金を渡しました。
「中野の方まで」と頼み、私には「明日電話するね」と外からドアを閉めました。

50メートルほど車は走ったでしょうか、「運転手さん!止まって!」
私は車を降り、彼の姿を探しました。
「あ!」彼の茶色のコートを見つけ、そっと後を追いました。
地下鉄に向かっているのかしら。。。
しかし彼は地下鉄の階段は下りません。
「おかしい!」その気持が心に広がっていきます。
「おかしい」と感じるのは、酔っているせいもあるかもしれません。
にわかに速度を上げた彼と距離を縮めようと急ぐ私のヒールの踵が道のくぼみに取られ、ヒールが脱げました。
それを拾って顔を上げると、もう彼の姿はありません。
四方八方に見回しましたが見付けることは出来ず、私は彼を見失ってしまったのです。

彼は電話をくれると言っていたのに、次の日の夕方になっても電話もメールもありません。
私は会社を早退し、彼が働く会社のビルの下で彼が出てくるのを待ちました。
友人たちが「おかしいよ!そんなの。。。」と言った言葉が、頭の中をグルグル回ります。
彼が出てきたら、私はどうするの?自分自身に問いかけました。
私はあの人を尾行するつもりなの?

1時間2時間、時間が過ぎていきます。
カラダはすっかり冷えてしまいました。
雪がチラチラと舞っています。
「私、なにやってるんだろう。。。」
突然メールの着信音が流れました。
「昨日無事に帰った?心配だったよ。」
彼からのメール。。。
私は涙が出て止まりませんでした。
私なにやってるんだろう、まるでストーカー。。。
自己嫌悪が頭を擡げます。
でも「何かオカシイ」そう思う気持ちは消せません。
一度疑いだした心は止められないのです。
「このままじゃ私おかしくなっちゃう。。。」
実際もう、おかしくなりかけてるのかもしれません。

Written by admin on 3月 6th, 2014

知らないうちにおかしていた過ち1【素敵な彼】   no comments

Posted at 5:41 pm in 日々の事

彼と付き合って半年、私は彼に夢中でした。
なぜこんな私を愛していると言ってくれるのか、まだ信じられません。
私は28才、ごくごく普通のOLです。
彼は一流建築会社の営業マンで3才年上。
友人から招かれた新築祝いのパーティで、彼に出会いました。
全てにおいてスマートな身のこなしの彼に、私は釘付けになりました。
「あの方、だれ?」ホストファミリーの友人に訊ねましたが、直接の知り合いではなかったようです。
そんな私の視線に気がついたのでしょう。
彼は私に、爽やかな笑顔で話しかけてきました。
それが彼との出会いです。
それから何度か誘われるままにデートを重ね、お互いの気持を確かめ合って今に至ります。

愛しすぎるということは、こういうことなのでしょうか。
はじめは納得していたことが、だんだんと不自然に思えてくる。
夜の電話に彼は出ませんし、家に連れていってくれることもありません。
メールも止められていました。
「自分の時間を大切にしたいんだ。君と居るときは君だけを見てる分、自分の時間も持ちたい。男ってそんなもんだよ。」
そう言われると「だからこの人は素敵で居られるんだ」などと、もっと好きになれていたのに。
それでも一緒に過ごす夜は作ってくれていますから、優しくされると彼のいうこと全てが本当にことに思えてきます。
しかし一人で過ごす寂しい夜に「なんで電話もメールも出来ないの?」と悲しくなり涙が出ます。
友人に話すと「それはおかしい。浮気じゃない?二股とか。。」などと言われ「違うわよ。誰からも踏み込まれない時間を持たないとカッコよく居られないじゃない!」と私は庇う方に回ってしまうのです。
ココロの中じゃ不安がいっぱいなのに。
その不安はドンドンと広がっていきました。

そんな気持ちを抱えたままのデート。
でも彼に、その気持をぶつける事はできません。
それで嫌われてしまったらどうしよう。。。そんな思いが頭を過ぎってしまいます。
バーのカウンターでは、いつも彼の右側に座る私が、今日は左に座りました。
いつものように楽しい時間を過ごしていたのですが、カクテルのグラスを握る彼の左手の薬指に、うっすらと指輪の型のようなくぼみを見つけました。
え?こんなモノあったっけ?
よく見ていなかったのでしょうか?たまたま今日何かがあって型がついているのでしょうか。。。
心臓がドキドキと音を立てます。
たまらず「どうしたの?これ。。。」と訊きました。
私には、精一杯の勇気を振り絞った質問でした。

Written by admin on 3月 2nd, 2014